写真はテレビ大阪「リアルニュースKANSAI」の大阪の民泊を特集するコーナーにて、弊社の経営する東大阪の古民家一棟貸し切り Bookworm Stayが取り上げてもらった1枚です。和紙の紙すき体験を事業をされている庫内さんが取り上げられた際に一緒に出させてもらうことになったのです。

文明のあるところには紙がある
文明がある限り、紙は不滅や

そんな哲学を掲げる、創業85年を迎えた紙の卸、加工を行う株式会社庫内さんとの出会いは、あるインバウンド関係の情報交換会でした。

東大阪の長田という私が以前に住んでいた小さな町にある庫内さんに親近感を抱いた私は後日アポイントを申し込みました。

日本の伝統の和紙と外国人をつなごうという庫内さんの事業への熱い想い、そしてそれを東大阪でやろうとする姿勢には私も熱くなりました。

『東大阪魂でやります』

少年野球で真っ黒に日焼けした顔で語る石田さんという営業部長の一言も私の心に響きました。いい意味でその土臭さが小さい頃に祖父や父の周りにいた東大阪の商売人と重なったのかもしれません。

祖父も東大阪で工場を営み、父親も東大阪で商売を営んでいた家庭に育った私にとって、外国人向けの宿泊施設を営む会社を興し
、その中で東大阪のさびれた古民家に出会い、そこに改修を加え東大阪・布施で旅館業を営むというのは自然の流れだったのかもしれません。

『私たちもいま東大阪で旅館業の申請を出しています、何かご一緒に出来たら。』

東大阪はインバウンド向け宿泊施設として確かに集客しやすいとは言えません。だからこそ小さい頃から慣れ親しんだ街を日本を訪れる外国人の方に楽しんでもらいたい。そんな想いを私も伝えました。

冒頭に戻りますが、庫内さんの紙すき体験事業をテレビ大阪さんが特集することになり、その中で弊社のBookworm Stayという上述の東大阪の一棟貸し切りの旅館と和紙でインテリアのコラボを考えているという話があがったようで今回の撮影となりました。

そして面白いのがNYでインテリアデザイナーとして働くベロニカが庫内さんの紙すき体験に参加し、インテリアとしての和紙の魅力にはまり、弊社の民泊施設をリノベーションすることになりました。※日本人でも参加出来るので希望者はこちらから※

庫内さんの会社としての全面的な協力はもちろん、テレビ撮影のきっかけを下さった林さんには本当に感謝しかありません。
さらに正直ここに至る経緯で難しい局面もありましたが、元CAでもある林さんが飛行機の中で培った(?)段取り力、リーダーシップのお陰でプロジェクトを進めて下さり、今回の貴重な経験につながったと思っています。

「旅が好きで色んな国を行きました」と語り、紙の卸・加工の会社の枠から飛び出すように、新事業として外国人向けの紙すき体験を興した林さん

 

「外国を旅することは自身のインテリアデザインに大きな影響を与えてくれる」と話し、今回も旅の途中で日本の伝統の和紙をデザインしたベロニカ

彼女たちの旅への熱い思いが詰まったBookworm Stayという小さな古民家をこれからも全力で経営していきたいと思います。

余談ですが、上の画面の私の右に座っている酒井さんが和紙を壁に張ったりの作業を仕切ってくれました。弊社の宿泊施設の壁紙のクロスや内装工事などを手掛けてくれており、彼とは私がカンボジアに住んでいる際にバーで偶然出会いました。

その頃私はカンボジアでキックボクシング留学、彼は旅の途中でカンボジアを訪れていて、京都出身の彼と、大阪出身の私はすぐに仲良くなり、現地のレストランや路上で飲みながら、いつか面白いことをしたいよねとよく話していました。

今もまだ「何か」になれたとは思っていません
ただ「何もの」でもなかった私たちが東南アジアで安いビールを飲んで語っていた
「何か」の形に少しは近付くことができたんじゃないかなと、あの頃の旅の気持ちをこの写真は思い出させてくれます。

こちらから庫内さんの紙すき体験の情報を見ることも実際に予約することも出来ます。
最近では訪日外国人がモノよりコト、つまり買い物などの消費ではなく、体験などを求めるようになったと言われています。
出会った外国人が日本での文化・体験を探していたら是非こちらの紙すき体験を薦めてあげて下さい。ホスピタリティ溢れる林さんはじめ庫内のスタッフさんが迎え入れてくれると思います。
そして帰り道に、同じ東大阪のBookworm Stayにも立ち寄ってもらえるとこれ以上嬉しいことはありません。
Facebookページこちらから事前に気軽にご連絡下さい)