Airbnbによる違法民泊大量削除

本日は少し遅ればせながら、題名にもある業界を騒がせたニュースについて書きます。
今回Airbnbが行った届け出のない約4万件の物件、いわゆる違法民泊を一斉に削除。さらに届け出のない物件の宿泊予約を取り消すという対応は一般のニュースにもなっていたので目にした方も多いと思いますし、民泊業界にいる方にとっては身近なニュースであったと思います。

 

※同社HPよりロゴ引用

観光庁は1日の通知で次のように求めています。

1法の施行日後の違法物件の予約については、順次、当該予約の取消や合法物件への予約の変更等の適切な対応を進める。

2法施行日前でも、仲介サイトへ物件を掲載中の事業者に対し、法に基づく届出を行う予定がない場合等には、すみやかに今後の予約の取消を行うことを推奨することや、宿泊予定者等に対して、合法物件への予約の変更を推奨すること

それに従うようにAirbnbが対応したということが今回の経緯です。

ほとんどのニュースが2つのポイントで語られています。

①ゲストからは許認可を取得しているかどうかわからず、違法民泊を予約していたゲストが、突然強制キャンセルを受けて行き場を失っている

②6月15日に施行される民泊住宅宿泊事業法(民泊新法)のハードルが高すぎて、届け出数が少なく、多くのホストが撤退を余儀なくされている

まず①に関しては上述の通り、多くのゲストが予約をキャンセルされており、非常に可哀そうな状況になっています。

ただ、②に関しては大阪では特区民泊という制度があるので、そこまでハードルが高いのが実情です。
あと一番民泊新法の届け出数の少なさに起因する要因として、「180日の営業制限」があると思います。

いまだに金融機関とのやり取りで、「民泊って180日しか営業できないのに収支合いますか?」

という質問を受けるのですが、大阪の特区民泊では365日毎日営業できるのです。

用途変更も不要で、謄本も「住居」のままでホテルや旅館と同じように宿泊を受け入れられるのです。

人を駐在させる必要もなく、法的なインフラの面でも、運営上の制約でもかなりアドバンテージがあります。

ではそれによって大阪のマーケットはどうなっているのか?

 結論としてかなりの特需に沸いていまして、ちょうどこの時期に民泊施設をオープンさせて、喜んでいるホストさんにもよく出会います。
もちろん一時の特需ではありますが、違法民泊が駆逐されて、マーケットの需給バランスがあるべき姿に戻り、ひと昔前に言われていた「大阪はホテルが取れない」状況にまた戻り、年内は特区の波を大きく後押しするでしょう。
この状況で弊社も不動産業者さんと連携を取り、ピッチをあげて物件を探している状況です。

その中でも株式会社インベストメントエージェントさんには来週6月24日に開催されるセミナーで、民泊管理会社としてゲストに招かれ、お話をする機会を頂きました。

「新築で挑む民泊投資」

なぜ今回このセミナーのゲスト講師の依頼を受けたかというと、インベストメントエージェントさんが土地探しからプランニングまでを行い、その過程で弊社も関わらせて頂き、実際に「新築×民泊」のプロデュースを行った経験があるからです。
自分がいいと思わないものの販売に関わりたくないので、よく依頼される不動産会社さんが商品を販売させたいためにゲストとして呼ばれる講師のお仕事はいつも丁重にお断りさせて頂いています。同社は実際に民泊用に新築をプロデュースされているので、では土地、総工費から売上まで一気通貫で同じ場で話せたら、参加者の方にも面白がってもらえるんじゃないかなと思い、今回はご依頼を受けさせて頂きました。

また同社が中古戸建てをリノベーション、弊社が運営している物件が下記の写真になります。
お洒落な建物を建てられており、運営していくうえでも非常に強みになるのです。

そして一番有難いのは適正な家賃でお客様に提供してくれているところです。商売としてやっているので、需給を反映させるというのも分かりますが、一般賃貸と比べて高すぎる家賃で提供しているところが多く、そこで戦うとどうしてもオーナーさんの利益が薄くなる現状があります。

これほど競争が激化したからこそ、転貸で家賃がのりに乗った物件ではなく、「新築で挑む民泊投資」というアイデアも深く同意できる部分でもあります。

わざわざここまでブログで紹介したことにも理由があり、このセミナーでは同社が8月末~9月に完成予定でプロデュースする新築の民泊を参加者優先で紹介してくれるということです。(大阪市淀川区東三国4丁目と大阪市福島区大開1丁目の2物件)

今回のセミナーでは総工費、土地の値段なども代表の磯田さんから公開して頂き、実際に弊社が売り上げを公開するという面白い試みを行うつもりで私も楽しみにしています。来てくださった方には大阪での民泊市場のリアルなどもお話しするつもりですので、よかったら足を運ばれてみてください。(申し込みはこちらから)

追記
大好評で8月19日も行います。前回インベストメントエージェントさんがプロデュースした東三国と福島の新築×民泊施設は2物件とも好評ですぐになくなりました。今回の8月19日のセミナーでも新築×民泊施設の紹介はあるようなのでお時間ある方は是非。こちらから。

また最近ではパナソニック暮らしの大学さんと一緒に奈良の民泊古民家見学ツアーや個別懇談会なども行っています。


写真は弊社の奈良の旅館業施設への見学ツアーの様子です。リフォームから実際の運営の話まで、まとめて聞けるコンシェルジュ同行の見学ツアーですので、他ではあまり見れない面白い企画だと思います。併せてご興味がある方は情報をフォローされてみて下さい。

「くらしの大学」は憧れのライフスタイルをかなえるために生まれたオトナのための大学です。各分野で活躍する講師が、あなたのくらしをもっと楽しく変えてくれるはず。ぜひ、くらしの大学で、あなただけのリライフを体験してください。(同社HPより)
私はこのコンセプトが好きで、私たちの「民泊」のノウハウで誰かのくらしが楽しくなればいいなと民泊経営の面白さをセミナーでは伝えています。こちらがセミナー情報になるので興味のある方はお越しください。